母と子のブログ

3児の母のブログです。病気のこと、妊娠出産や育児のことなど気ままに更新中です。橋本病についてはカテゴリーからまとめて見ることができます。

【気になる症状があれば迷わず検査してほしい】妊娠と甲状腺の病気~橋本病の妊娠出産への影響について~

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現在5歳と3歳を子育て中のmiharuです。

私は10代の頃、学校の健康診断で甲状腺の病気(橋本病)であることがわかり、その後は半年に1回ほど受診していました。

橋本病といえど、潜在性甲状腺機能低下症であり、甲状腺刺激ホルモンの数値が高く、甲状腺ホルモンは正常範囲内のため、身体に影響はないという状態でした。
その後の定期検診で、医師に結婚して妊娠希望であることを伝えたところ、潜在性甲状腺機能低下症でTSHが高値の状態では流産する確率が通常よりも高くなるとのことで、2014年からチラージンSの内服を開始。 妊娠前~産後まで継続して薬を飲み続け、無事に2016年に第1子、2018年に第2子を出産しました。

橋本病のカテゴリーより今までの記事がご覧いただけます。

通院している病院は表参道にある伊藤病院です。

ちなみに東京周辺の甲状腺専門病院としては、表参道にある伊藤病院、駒込にある金地病院が有名です。

 

橋本病の妊娠出産への影響について

橋本病は妊娠出産に影響するといわれています。

しかし、きちんと管理していれば病気の有無にかかわらず妊娠出産ができます。

私自身、妊娠、出産の経過は順調で2人とも元気に生まれてきてくれました。

甲状腺のホルモン値は不妊にも影響することが知られているため、管理はとても重要です。

 

なぜ橋本病が妊娠出産に影響するのか

橋本病は自己免疫性疾患といって、自分の抗体が自分の甲状腺を攻撃する病気です。

自己抗体が甲状腺を攻撃することで炎症が起き、甲状腺ホルモンのバランスが乱れます。

甲状腺機能低下症、潜在性甲状腺機能低下症などは橋本病だと起こりやすい病態であり、不妊や流産、早産、妊娠高血圧症候群などのリスクになることが知られているため、橋本病が妊娠出産に影響するといわれているのです。

 

甲状腺疾患で専門病院に通院するメリット

伊藤病院のよいところは、受診日当日の血液検査結果により、薬の量を調整し処方してもらえるところです。

外来受付後にすぐ血液検査をして、1時間後くらいには血液検査の結果が出るため、

(金地病院はかかったことがないので当日の血液検査結果の確認ができるかわかりません…)

 

薬を服用することになった経緯

私は10年以上前から自分が橋本病であることがわかっていました。

甲状腺腫はありましたが、幸いにも甲状腺機能は正常であったため、

半年に一度程度の経過観察のための受診を続けてきました。

橋本病と甲状腺機能低下症の違いはこちら をご覧ください。

 

その後結婚し、受診した際、

妊娠希望であることを話したところ、

先生よりTSHが高いから薬の服用を始めましょうと言われ、

そこから服薬が始まりました。

 

妊娠出産前後の甲状腺ホルモン値の変化

第1子妊娠前の定期受診ではTSHが5.0~7.0μIU/mlと高めでした。(基準値は0.2~4.5μIU/ml)

T3の値は2.5~3.0pg/nl、T4の値は1.00~1.20ng/dlと基準値内だったため、

TSHが高値で甲状腺機能は正常という状態が長く続いていました。

先生の説明では妊娠中のTSHは2.5μIU/ml以下であることが望ましいとのことでしたので、TSHの値を下げるためにチラージンS 50μgを1日1錠服用することから始めました。

薬の飲み始めは、1か月に1回の受診、その後は3か月に1回となり、落ち着いているときは半年に1回の受診となっています。

増やしたり減らしたり薬の調整は難しいです。

受診時には、血液検査の結果とチラージンSの服用量を見ながら次回の受診日を決めていました。

 

第1子妊娠出産時は、妊娠発覚から妊娠30週まで5回受診して薬の調整を続け、

出産まではチラージンSを87.5μg、出産後は50μgを服用し、産後3か月に伊藤病院を再度受診しました。妊娠中の詳細は以下にまとめました。

www.hahatocono.com

 

第2子妊娠出産時はまた違う経過をたどりました。

www.hahatocono.com

 

 

私と同じ橋本病の方は、妊娠、出産のときには甲状腺ホルモンの数値が大きく変わるので、ホルモン値の管理ができる専門病院に定期的にかかっておくことをおすすめしたいです。普通の内科の場合、甲状腺ホルモン値が正常だと見逃される場合もあります。

また、橋本病などの甲状腺疾患を指摘されたことがない方でも、なかなか妊娠しないか、妊娠しても流産を繰り返してしまうまで、甲状腺疾患が分からない方もいます。

甲状腺ホルモン値は不妊検査でも必ず血液検査項目に入っているので、気になる方は不妊検査を受けられることをお勧めしたいと思います。

 

まとめ

私は、自分が苦しんだ経験から、1人でも多くの方に甲状腺疾患について知ってほしいなと思っています。

橋本病は10人に1人程度、バセドウ病は1000人に0.2~3.2人程度の確率で有病していると言われていますが、実際に適切な治療を受けることができているかたは多くはないのではないかと感じています。

twitterの橋本病アカウントがとても少ないことも気になっています。

もし周りの方で、甲状腺疾患に該当する症状が少しでもあれば、甲状腺の検査を受けることをお勧めしたいと思います。

 

 

第1子の経過については以下にまとめました。 

note.mu

第2子の経過はこちらです。

note.com

 

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