みなさん何を基準に産婦人科を選ぶのでしょうか。
距離の近さ、病院の綺麗さ、出産費用、出産のスタイル、海外での出産、病院の規模、先生との相性、口コミ、近くの産婦人科がそこしかない…など、それぞれの価値観と周辺環境で異なるのが産婦人科選びだと思います。
妊娠検査薬で陽性が出てから受診への流れ
まず妊娠検査薬で陽性が出てから、妊娠確定するために受診し、初回か再度の受診で赤ちゃんの心拍が確認でき、妊娠が安定すると、市区町村役所または保健センターで母子手帳をもらってきてくださいと医師から言われることになります。
母子手帳と一緒に妊婦健診のクーポン(助成券)がもらえます。
余談ですが、妊婦健診の助成はここ数十年で大きく変わりました。
今は当たり前に約14回分の妊婦健診助成券がもらえますが、平成初期にはたった2回分の助成だったといいます。
妊婦健診の助成はなぜ14回分?
妊婦健診助成の14回分の内訳は、
23週までは月1回
24〜35週までは2週間に1回
36週以降は1週間に1回
となっており、この受診間隔は医学的に検討された結果です。
妊娠中の異常を早く察知し、必要な医療へとつなぐことが赤ちゃんのすこやかな出産にかかせないからです。
実際に日本の乳児死亡は世界でも最も少ないと言われているのは、きめ細やかな妊婦健診があってこそだと言えます。
ちなみに、最近では産後の2週間健診や母の1ヶ月健診にも助成をしてくれる市区町村があります。(国からの補助あり)
出産にかかる経済的な負担がどんどん減っていて嬉しいですね。
ただ、その制度を知っている外国人がわざわざ住民票を日本にうつして出産するなんてことも。(特にアジア圏)
産婦人科選びで大切にしたいこと
1番大切なのは、その産院の医師や助産師、看護師を信頼して出産に臨めるかということです。
その他、大きい病院の方が万が一のことがあった際のサポート体制は整っているため、選ぶ基準にはなります。
また出産費用は各産院で異なるため、移動距離や交通費なども考え、選択すると良いと思います。
人気の産院は分娩予約を早めにしなければならない場合もあるので、口コミなどをよく事前に調べておくことや産院に問い合わせてみることも大切です。
妊婦健診は楽しい
妊婦健診では超音波検査で赤ちゃんの推定体重やだいたいの大きさなどもわかるので、毎回の健診を楽しみにしている妊婦さんも多いと思います。
4Dエコーで立体的なカラーの超音波動画を記録してくれる産院もあります。
また、産院に毎回通うことで出産への実感がわいてきたり、雰囲気もわかるため、大切な機会になります。
また様々な心配を医師や助産師に相談する場でもあるので積極的に活用しましょう。
妊婦健診で異常が見つかった場合
大きな病気や出産に影響のある異常が見つかった場合では、小規模の産婦人科やクリニックでは出産時のリスクが高いため、PICUやNICUのある総合病院や大学病院へ転院になることがあります。
慌てずに医師の指示に従いましょう。
余談:フィンランドのネウボラ
余談ですが、フィンランドにはネウボラというものがあって、簡単に言うと母子保健を担当している保健センターのようなものですが、そこで妊婦健診を無料で受けることができます。ただ、そこでも6〜11回が妊婦健診の回数で、医療機関で受ける超音波検査は1〜3回とのことなので、日本の方が充実しているのかもしれません。2020年度末までにできる日本の子育て世代包括支援センターはフィンランドのネウボラをモデルにしているそうです。
まとめ
妊婦健診は異常がないかどうかを確認するためのスクリーニングですが、是非楽しむ気持ちで受診し、安全安心な出産に向けて準備する機会になると良いですね。