橋本病と甲状腺機能低下の関係について、まとめておきたいと思います。
橋本病と甲状腺機能低下の違い
私自身も最初はよく理解していなかったのですが、
橋本病≠甲状腺機能低下
であり、橋本病と甲状腺機能低下はイコールではありません。
橋本病から甲状腺機能低下へ移行する場合がありますが、橋本病だけでは症状がはありません。
明らかな症状があるのは橋本病と診断された人のうちの約1割程度で、約7割の人は甲状腺機能が正常です。そして残りの約2割の人も症状のない軽度の低下症といわれています。
私は出産後、低下のある約1割の範囲に入ってきています。
検査は甲状腺ホルモン値(TSH,T4,T3)が正常範囲かどうかと合わせて、抗甲状腺抗体(TgAb,TPOAb)という、甲状腺を異物とみなして攻撃する抗体の数値が高いかどうかを調べます。
どちらも血液検査でわかります。
また甲状腺が腫れているかどうかと腫瘍が無いかなどをみるため、超音波検査と触診もありました。
私の場合、抗甲状腺抗体が
TgAb抗サイログロブリン抗体
約400IU/ml(≦40IU/ml)
TPOAb抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体
約200IU/ml(≦28IU/ml)
と高い数値が10代の頃から続いています。
※カッコ内は基準値
まとめ
となります。
時々自分でも、橋本病の症状と勘違いしてしまいますが、多くの自覚症状は低下症の症状となります。
甲状腺機能低下症は橋本病が進んだ場合の状態です。しかし、機能低下症に進んでしまっても、甲状腺ホルモン剤を補充するための内服で普段通りの生活を送ることができます。
内容に、わかりにくい表現がないよう努めたいと思います。