授乳を母乳にするかミルクにするかについては、色々な考えがあると思います。
色々な考えがあっていいのだと思います。
私の考えとしては
「どちらでもよい」です。
母乳にこだわる必要はないと思います。というとミルク育児を推奨しているように思いますが、
「可能な限り母乳+必要時ミルク」
が今の流行り?なのかなと思います。
止むを得ず人に預ける時にはミルクが飲めた方が良いでしょうし、母乳だけでは不足するビタミンkなどの栄養素はミルクから摂取することができます。
ただ母乳のメリットは大きいです。
アレルギーや感染症の予防、将来の肥満予防、おかあさんの体の回復等にとっては母乳育児がよいことがわかっています。ただ、愛着にとってはミルクでもはぐくまれると思います。
その他、WHO世界保健機関では2歳頃まで母乳を続けることを推奨しています。
ミルクを足すタイミングとしては
・ママが休みたい時
・短い間隔で母乳をあげても赤ちゃんがまたすぐに泣く時
こんな時は足し時ではないかと思います。休みたいと思うほど疲れているときもミルクに頼り時です。
ミルク育児の場合、体重が1日20〜40g前後の伸びが望ましく、60〜70gになってくると増えすぎなのでミルクを少し減らしましょうと言われることがあるかもしれません。
母乳中心の場合は増えすぎでも特に心配はなく、逆に母乳不足からくる体重増加不良の方が心配されます。
これから出産する方へ、授乳について伝えたいことが以下3点です。
・入院中が頑張りどき
・母乳だけにこだわる必要はない
・ミルクだけよりは少し母乳も
正反対のことを言っているように思いますが、完全にミルクでいいやと思っている方は細く長くでよいので、母乳を少しでも続けることをすすめたいです。
入院中が頑張りどき、というのは産院にも寄りますが、
医療スタッフに頼れる入院中に母自身の体を休ませつつも、授乳量を体重計で計って把握しておいたり、わからないことはとことん聞いておくとよいと思います。
家族や親しい人が母乳に詳しい医療関係者でない限り、退院後はなかなか人に聞く機会がなく、ネットの情報等に頼りがちになると思います。
授乳については個人差がかなり大きいので、ネットの他人の体験談が役に立たないことも多いです。
退院してやってみなきゃわからないこともあるのですが、母乳がよく出るのか出ないのか、出ない場合はどうすればいいのか、授乳の姿勢等、直接聞けることは入院中に聞いた方が後々活かせると思います。
退院後は、助産師会がやっている電話相談にかけてみたり、産院や助産院の母乳相談を利用したり、保健センターに相談したりしてご自身に合ったアドバイスを得ることが、一番安心できる内容になります。
そして母乳があまり出ない場合、
無理をせずミルクを適切に足しながら、1日1回だけでも母乳を与えてみると良いと思います。
母乳から得られる赤ちゃんの免疫面のメリットは大きいため、
全てミルクでいいかなと思ったとしても、少ない回数でも母乳を与えてみることをオススメしたいです。